子供を危険から守るためのスマホやアプリの点検ポイントを紹介

近年、インターネットの発達とスマートフォンをはじめ、様々な通信機器の登場によって幼少期からインターネットに触れる機会が増えています。特に外出先で親が子供にタブレットやスマホを与えて動画を見せる行為はよく目にするでしょう。動画を見せることは子供がおとなしくしているというメリットがある一方、想像力の低下やゲームや動画中毒になって外で遊ばなくなるなど、様々な問題があるのも事実です。今回は、最近の子供のスマホ事情を紹介するとともに、オンライン上で子供が遭遇する可能性があるトラブルを未然に防ぐために、普段から注意深くチェックするべきスマホやアプリの点検ポイントについて解説します。

最近の子供のスマホ事情

令和5年度の青少年のインターネット利用環境実態調査結果によると、10歳から高校生までの年代のほぼ100%近くがインターネットを利用しており、そのうち約4分の3以上がスマホを利用していることがわかっています。通園中の0~6歳児の約70%、6~9歳の約90%もインターネットを利用していることからわかる通り、現代の日本に住む子供達の多くは、動画を見たり、ゲームするなど幼い頃からスマホやタブレットに触れており、生活の中にインターネットがあることが当たり前という認識を持っています。

一方の親世代はというと、年齢層にもよりますが30代以上の世代は子供の頃にスマホは存在しておらず、生まれてからスマホを当たり前のように使っている現代の子供の感覚を理解することは難しいかもしれません。加えて、日本で情報モラル教育が小中高の授業に追加されたのは2008年とまだ最近なので、多くの人がオンライン上におけるセキュリティ対策について十分に把握しているとは言い難いでしょう。しかし、親世代が子供の頃にゲームをしていると親に怒られた時と同じように自分の子供がスマホに熱中しているとついつい注意したくなりがちです。ゲームもスマホも同じような中毒性があることはたしかなので、子供がのめり込み過ぎないように注意が必要です。

さらに親世代が子供の頃のゲームと明確に異なるのがスマホはインターネットに接続しているという点です。家庭用テレビゲーム機の場合は特定のゲームしかプレイすることができませんでしたが、スマホの場合はインターネットを通じて様々な動画やウェブサイトを閲覧できるだけでなく、オンラインゲームで実際の人物とオンライン上で交流することもできてしまうのです。

また、子供の頃は誤った使い方をしないようにと親がスマホを子供と共有しながら管理する場合が多いですが、10歳を境にスマホの占有率は逆転してしまい、中学に入ると90%以上、高校生の場合はほぼ100%子供が親に干渉されずに自由にスマホを利用できるようになっていることがわかっています。子供同士でもお互いスマホを持っていることによって共通のゲームやアプリについて話題ができるため、スマホはある意味、現代において友達との関係を築くための必須アイテムといえます。中高生以上になるとTikTokなどのSNSを利用する子供が多く、オンライン上でより不特定多数の見知らぬ人と接する機会が増えることが予想され、その分犯罪に巻き込まれる可能性も高くなってしまいます。

近年は、ゲームやSNSなどインターネットを通じて知り合った未成年が犯罪の被害に遭う事件が多発しており、保護者は子供のスマホやインターネットとの付き合い方についてこれまで以上に深く考える必要があるといえるでしょう。

子供がスマホを使用することで起こる問題

子供がスマホを利用することで友人と共通の話題ができたり、安全面上保護者と常に連絡を取ることができるなどいくつかメリットがありますが、引き換えにいくつか問題も起きているのも事実です。以下では、子供がスマホを利用することで想定される問題を紹介します。

子供の成長を妨げる

子供の頃からスマホを長時間使用していると脳の発達に悪影響を及ぼし、将来的に学力低下に繋がる恐れがあります。スマホでゲームや動画に熱中しすぎると、昼夜逆転しがちになって生活リズムが乱れ、睡眠障害や頭痛、うつ病を引き起こしたり、スマホ使用中は同じ姿勢でいる場合が多いので腰痛など身体的な問題も起こる可能性があります。また、スマホに夢中になってゲーム時間の制限を守ることができなくなり、社会のルールや友達との約束も守れなくなり、怒りやすくなったり、不登校に陥るなど人間関係にも影響を及ぼす可能性があります。

運動能力の低下

現代の子供達の多くはスマホでの動画やゲームに熱中しすぎるあまり、運動時間が極端に少なく、ひと昔前の子供達と比べて運動能力が低下しています。運動能力が低下すると体力が低下し、栄養状態もよくなく病気になる確率が高まります。

ネットいじめ

最近は、物理的ないじめに加えてSNSなどオンライン上での誹謗中傷など悪質なネットいじめが数多く発生しています。特に加害者がまだ未成年の子供の場合、社会やオンライン上のマナーに関して無知なため、よりエスカレートしやすい傾向があり、保護者や周囲の人が気づきにくいため、子供が巻き込まれてしまうと大変危険です。

フィッシング詐欺や高額請求の恐れ

子供がスマホを利用していると知らない間に危険なアプリをダウンロードしてしてしまったり、フィッシングサイトにアクセスしてしまって不正請求が届いたり、マルウェアに感染する可能性があります。マルウェアに感染してしまうと名前や住所、電話番号などの個人情報だけでなく、銀行口座番号やクレジットカードなどの金融情報が漏洩したり、SNSや各オンラインサービスのアカウント乗っ取りなど様々な被害に遭うことが予想されます。

事件に巻き込まれる

まだ、ことの良し悪しを理解していない子供がスマホを使っていると犯罪に巻き込まれる可能性があります。例えば、オンラインゲームやSNS上で知り合った見知らぬ人と実際に会って金品等を盗まれたり、性犯罪や殺人事件に関わってしまうケースも過去にはあります。特にSNSの場合は相手の顔が見えないため、本人とは異なる偽の写真を使って身分を偽っている可能性もあり、騙されてしまう危険があります。とくに最近は、SNSで闇バイトへの勧誘が増えています。闇バイトとは、高額収入と引き換えに強盗や窃盗、振り込め詐欺など特殊詐欺に加担する犯罪行為であり、主にお金に困っている学生や未成年者がターゲットになっています。

危険を未然に防ぐためのスマホやアプリの点検ポイント

これまで現代における子供のスマホ使用の実態とそれによって起こりえる様々な危険について解説してきました。子供がスマホを利用することで様々な危険に遭遇する可能性がありますが、普段からしっかりとスマホでセキュリティ対策をしていれば、未然に防ぐことができるものも多いです。以下では、子供が遭遇する可能性のある危険を防ぐためにスマホやアプリで点検しておくべきポイントをいくつか紹介します。

スマホの各設定を見直す

まず、子供にスマホを与える前に基本的な設定を見直すことで、トラブルを未然に防ぐことができます。なかでも各オンラインサービスにおけるパスワードは最も基礎的なセキュリティ対策といえます。特にオンラインセキュリティ業界の中でも唯一無二の実績を誇るマカフィーが提供するマカフィー+内のパスワード管理機能を使用すると自動的に推測されにくいパスワードを生成し、設定することができるため、漏洩する危険を最小限にとどめることができます。セキュリティ面を考えるとパスワードは3ヶ月に1度変更することをおすすめします。また、必要以上に個人情報が外部に漏れないようにスマホと各アプリのセキュリティ設定を確認し、各個人に合う設定をしましょう。

定期的にアプリやSNSをチェックする

子供が使用しているアプリやSNSの内容を定期的にチェックすることで危険を未然に防ぎます。もし、スマホ内に見慣れないアプリを見つけた場合は不正アプリの可能性があります。また、SNS上での怪しい人物との交流は事件に繋がりかねないため、やりとりを見つけた場合は早期に防ぐようにしましょう。さらにはSNSの投稿やプロフィールは注意を払い、それぞれに個人情報が掲載されていないかを細かく点検し、安全性をより高めるために公開範囲はできる限り、友達のみなどに限定しましょう。

アプリが最新版かどうかを確認する

サイバー犯罪者はスマホのOSやアプリを悪用するために常に脆弱性を見つけ出そうと企んでいますが、アプリの開発元もそれらを防ぐために常に最新のセキュリティ対策を導入し最新版をリリースしています。そのため、子供が利用しているアプリの最新版が出たらできるだけすぐに更新する習慣をつけましょう。

スマホの使い過ぎを把握する

上記でも紹介した通り、子供のスマホの使いすぎは心身ともに悪影響を及ぼすため、手遅れになる前に普段から子供がスマホを使用した時間を把握しておき、使い過ぎの場合はある程度の制限をかけるよう心がけましょう。

セキュリティ対策ソフトを導入する

子供が使用しているスマホにセキュリティ対策ソフトを導入することでフィッシングサイトなどへのアクセスを事前に防ぐことができます。マカフィーが提供しているマカフィー+には、いくつかの優れたセキュリティ機能を兼ね備えているため、あらゆる方法でスマホとスマホ内の情報を保護してくれるでしょう。加えて、複数のデバイスに導入可能なので、子供のスマホだけでなく、家族のスマホやタブレット、パソコンなどもまとめて保護することができます。

まとめ

今回は、子供がスマホを利用する際に、危険や犯罪に巻き込まれないために普段から点検するべきスマホやアプリのポイントについて解説してきました。ご存じの通り、オンライン上にはサイバー犯罪者による子供を狙った様々な罠が仕掛けられており、それらに子供が引っかかる事件が非常に増えています。子供が被害に遭わないためにも普段から上記で紹介したスマホの点検ポイントを確認する習慣をつけることが重要といえます。

スマホの場合は、子供が使用した際に個人情報が漏洩しないためにも定期的にセキュリティ設定を細かく確認するようにしましょう。また、アプリもサイバー犯罪者によるサイバー攻撃を受けやすく、マルウェアなどが仕込まれてしまう危険があります。特にメッセージアプリやゲーム攻略アプリなどは、マルウェアが仕込まれている不正アプリの可能性が高く、子供が気づかないで使用していると犯罪に巻き込まれてしまう危険があります。さらには、各アプリを使用していない状態でも位置情報(GPS)がオンになっていたり、外部に信じられないほどたくさんのデータを送信している場合は大変危険なので、すぐに削除しましょう。

そして、何よりも最も重要なのは子供との信頼関係の構築です。何歳になっても普段から子供と定期的に会話するよう心がけ、子供が悩んでいたり、少しでも変化があった場合に気づけるようにすることが保護者の義務でもあります。子供が保護者に何でも相談しやすいような環境を整えておくことで大抵の問題は解決できるでしょう。

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